挿入した後、自分が腰や身体をどんな風に動かしているのか、真剣に考えたことはありますか?気持ちいいセックスとそうでないセックスの間には、はっきりした違いがあります。みなさんは「考えるセックス」をしたことがありますでしょうか。挿入時に何を考えるか。それはペニスの挿入角度と動かし方です。
女性器に対してペニスを「平行」に動かす人が多いのですが、セックスが上手い人ほど「ペニスに角度をつけて」動かします。
Gスポットは膣のお腹側に位置しています。性交中にペニスでGスポットを刺激するには挿入に角度をつける必要があります。角度をつけることで、ペニスがGスポットをこそぎながら奥にいく軌道を通るようになり、より快感が強くなります。
この「挿入角をつけてGスポットをこそぐようにペニスを通過させ、奥(ポルチオ)まで到達させる動かし方」というのはすべての体位において実現可能です。
このようにGスポットの位置を意識しながら身体の使い方やペニスのべクトル、挿入角度を考えてセックスをしていくと、気持ちのよいセックスができるだけではなく、自然と「疲れないセックス」ができるようになります。セックスで疲れるのは、ちゃんとしたべクトル計算ができておらず、余計な力が入っていることを意味します。
たとえば、「駅弁」という体位。これは、男性が立ちながら女性を抱きかかえ、さらに腰も動かさなければならないので、一見するとかなり疲れそうに見えます。
みなさん、あれは「AV撮影などのための見せる体位」だと思いがちですが、上手な人にとっては、重力を味方につけることのできる本当に気持ちのよい体位なのです。
上手いやり方としては、2人が首と首をぴったりとくっつけて、ひとつの棒のようになること。そうすれば、へんに力を入れなくても女性を支えることが可能になります。なので「駅弁って疲れるよね」と言う人に出会った時は、「ああ、この人はベクトル計算ができていないんだなあ」と思ってしまいます。
あと、男性がよく使う言い訳として、「上付き・下付き」という言葉があります。でも、この「上付き・下付き」は、気持ちよさや挿れやすさには関係ありません。女性の膣の位置なんて、挿入角度ひとつでどうとでもなります。この言葉を使う男性は、ベクトル計算をしていないことを露呈している言い訳男なので、ご注意ください。